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アラサーがフリースタイルダンジョンを見てラップを始めた結果

その他

若者のつもりがもうすぐ28歳でロックスターであればそろそろ死んでしまう年齢なんですが、昨年なにを思ったのか唐突にラップを始めまして。思いのほかいろいろなことがあったので2016年を振り返ってみようと思います。
だいぶ長くなってしまったので、長文とか読むのめんどくせぇという方は下記のリンク先にあるアルバムを聞いてもらえると嬉しくて小躍りします。

MAZAI RECORDS - "MAZACON1" - Download | Added by MAZAI RECORDS | Audiomack
MAZAI RECORDS - "Python Code" - Download | Added by MAZAI RECORDS | Audiomack
 

きっかけ

2015年の末あたりにtwitter上で色んな人が「フリースタイルダンジョン」と言っているのが目に入り、気になってググり、Youtubeで見て「やべ〜〜〜〜〜かっけぇ〜〜〜〜〜」となったのが最初のきっかけです。
はい、完全にミーハーなやつですね。
それからしばらくはちょこちょこバトルの動画を見たり、たまにtwitterで「ラップできるようになりて〜〜」と投稿したりはしていたのですが、実際にラップを始めるまでにはしばらく間が空きます。
 

課題曲

「ラップできるようになりて〜〜〜」と言いまくっていた2016年の2月ごろ、ヒップホップ好きの友人Kから「ラップ練習して一緒にカラオケに行こうぜ!課題曲はこれだ!」とこちらのURLが送られてきました。


[J-HIPHOP] Buddha brand - 大怪我3000 [歌詞付き]

どう考えても初心者向けではないと思うのですが、1番最初にこの曲を紹介してくれた友人には今になってとても感謝しております。
しかし生まれつきの腰の重さが災いし、課題曲をふられてすぐに練習を始めたわけではありませんでした。BUDDHA BRANDのCDを購入したのはそれから1ヶ月後、ラップを始めたのは更に2ヶ月後になります。
 

練習開始

とはいえそれまで何もしていなかったわけではなく、2月から5月にかけてヒップホップ/ラップ系のイベントにちょこちょこ遊びに行ったり、BUDDHA BRANDダンジョン出演者まわりの音源を聞いたりしていました。
そして、とあるライブ行ったときに突然何かの閾値を超えたのか、「ヒップホップ、あるいはラップミュージックというものがどういうトピックを扱っていて何を指向しているのか」がぼんやりと、しかし唐突に分かった瞬間がありました。
またその時直感として、その指向性というものが自分が大学生の後半から興味を持ち続けていたことと結構重なるのではないか(この点に関してははまだ自信を持って言語化することができないのと、長くなりそうなので割愛します)と思ったのもあり、それならば私がラップにチャレンジする意味はあるな、ということでその日帰ってすぐに練習を始めました。
これが2016年の5月8日のことです。
 

ヒップホップ入門

音楽を聞く事自体はもともと好きだったので、中学生の頃に8mileの流れでエミネムを聞いたり、大学生の頃にgroup_inouとかキエるマキュウを聞いたりと、ラップミュージックやヒップホップにもあたるような音楽を聞いてはいたんですが、ジャンル聞きするタイプではなかったのもあってヒップホップやラップというものを意識して聞いてはいませんでした。
しかし、フリースタイルダンジョンの話題を中心として日々twitter上で繰り広げられる学級会を目にする内に、これは文脈とか歴史とかが重んじられている文化なのだなということが薄々わかってきたので、根っからのお勉強野郎精神を全開にして、まずは知識を入れるところから始めました。
主に読んだのは、『文化系のためのヒップホップ入門』『LEGENDオブ日本語ラップ伝説』、あと友人Kからもらった『ラップのことば』です。

文化系のためのヒップホップ入門 (いりぐちアルテス002)

文化系のためのヒップホップ入門 (いりぐちアルテス002)

LEGENDオブ日本語ラップ伝説

LEGENDオブ日本語ラップ伝説

ラップのことば (P‐Vine BOOKs)

ラップのことば (P‐Vine BOOKs)

『文化系のためのヒップホップ入門』はアメリカにおけるヒップホップの成り立ちから今までの流れがまとまっていてわかりやすかったですし、『LEGENDオブ日本語ラップ伝説』は後追いだとつかみにくい当時の温度感やラッパーどうしの関係性が伝わってきておもしろかったです。
『ラップのことば』は特にK DUB SHINEさんのパートに顕著なんですが、ラップに特有のロジカルさとかシステマチックな要素を知ることができて、ラップというある種の言葉遊びにより興味を持ちましたし、ものすごく参考になりました。
 

練習会参加(6月)

そんなこんなで、大怪我を練習したり本を読んでいるタイミングで「初心者向け女子ラップ練習会(G.I.R.L)」の告知と参加者を募集するツイートが目にとまりました。
謙遜するまでもなくコミュニケーション能力に長けるタイプではないですし、いくら初心者向けとは言えいきなり飛び込んで大丈夫なのかという不安があったんですが、この練習会に参加したことで、DocManjuさんやJabvaraさんをはじめとして今一緒にラップをしているMAZAI RECORDSの方々と知り合うことができたので参加して本当に良かったという気持ちでいっぱいですし、もし参加していなかったらフワッとした感じでフェードアウトしていたんじゃないかとも思っています。
実際の所、この練習会当日までフリースタイルの練習はほとんどしたことがなく(前日くらいに焦って始めた)、人前でラップするのも初めてだったのでガチガチに緊張して非常に情けない感じだったのを覚えています(いまだにフリースタイル下手なのは変わりませんが)。
この練習会はKAI-YOU.netさんで記事になっているんですが、
女子ラップ練習会潜入レポ! 女の子の香りがするサイファーとは? - KAI-YOU.net
そのしどろもどろな様子が克明に記録されていて非常につらい気持ちになります。
 

大会とサイファーに初参加(7月)

練習会参加後、「これはもっとフリースタイルをやらないといけないな」ということで、風呂にiPhoneを持ち込んでの練習を始めました。
フリースタイルを練習するとかダセェよみたいな意見もあり、ごもっともだと思うのですが、生まれつきダサいのは100も承知なので、黄猿さんのブログを参考にしつつ練習してました。
フリースタイルラップのやり方|黄猿 kizal mitsu 酔っぱらい

しかし、しばらくして練習会で人と一緒にラップしてた時の楽しさが妙に恋しくなりまして、とある社会人限定の大会にエントリーしました。
「スキルより社会人としての生き様を評価」と書いてあったので割と気楽に参加したんですが、いざ会場に行くとみんなちゃんと格好良くフリースタイルをしていたのにチキってしまい、完全にクソダサいラップをしてしまいました。見たことを後悔してうっかり手首を切りそうになるくらい本当にどうしようもないので動画を見つけても絶対に見ないでください。よろしくおねがいします。

あと、エントリーに関してMCネームを申告する必要があったので、このときから「MANOY(マノイ)」と名乗り始めました。由来に関してのおもしろエピソードは特にないので割愛させていただきますが、もっとインパクトがあって覚えやすい名前にすれば良かったと思うこともあります。
もちろん本戦出場はできませんでしたが、自分は場数を踏まないとだめな人間なのだからもっと人前でラップしようという教訓を得て、よりちゃんとラップをしていくきっかけとなりました。

そしてその翌日、「よっしゃ積極的にサイファーとか行くぞ!」ということでtwitter検索でみつけた「 秋葉原サイファー 」さんにさっそくお邪魔しました。
この時、6月のG.I.R.Lでお会いした今日犬さんと再会したり、前日の大会に参加していた方が何名かいらっしゃっていたりと様々な縁がありまして、秋葉原サイファーの方々とは今でも交流が続いています。
 

チンポジム参加、G.I.R.Lふたたび(8月)

本来ならば、じゃんじゃんいろんなサイファーに顔出したりなどしたかったのですが、一言も発することなく1日を終えることも珍しくない私がいきなり声を張ってはしゃいだことがたたったのか、秋葉原サイファーに参加した翌日から喉が腫れて熱が出ました。
声がでないためしばらく自宅でもラップをしない日々が続いた結果、ラップしてぇなぁという気持ちがハチャメチャに高まり、ついに【チンポジム】の門戸を叩く事になりました。
チンポジムに関しては先ほどのKAI-YOUさんの記事に詳しくあるんですが、G.I.R.Lが生まれるきっかけともなった練習会で、名前からもほんのり分かるように「クソ下品」を標榜しております。
G.I.R.Lで知り合ったワッショイサンバさんが参加して楽しそうにしているのをtwitterごしに見ていましたし、全く知らないところに飛び込むよりは良いだろうということで参加したのですが、それまで脳にかかっていた無駄なリミッターが一気に外れて、とにかく尋常でなく楽しかったのが強く印象に残っています。
「この人たちと一緒にやっていけば絶対に楽しいことになる」と思ったので、それ以後はポジムの面々とワイワイさせていただく流れになりました。

そしてその翌週が第2回のG.I.R.Lでした。このときはテレビの取材も入っていてワッショイサンバさんが「寿司T」の名前で放送されるなどのインシデントもありました。バトルではゲストの萌黄さんと当たったりして楽しかったです。
なぜかこの時が1番強い気持ちを保ってバトルできていたような気がします。
 

Tinpot Maniax vol.2 参加(9月)

前述のチンポジムに関してもう少し詳しく説明しますと、元々「Tinpot Maniax」というこれもまたすごい名前なイベントがあり、イベントがないときでもラップやバトルをしようということで始まった練習会だそうです(違ってたらすいません…)。
そしてその「チンマニ」の2回目が9月に開催されました。
イベントの詳しい内容に関してはhontumaさんのブログが分かりやすいかと思いますが、DJにライブにバトルにと盛りだくさんで滅茶苦茶に楽しかったです
hontuma4262.hatenablog.com

チンマニのバトルではお題+パンチラインカウント制という特殊ルールを採用していて

☆チンマニMCバトル
お題制変則ルール「パンチ・ラインカウント制」を導入したMCバトル。先攻が提示された3つのお題の中から一つを選び、両者それに沿った話題(正直おもしろければあんまり沿ってなくてもいい…)でバトルする。審査員が「かっこいい」「おもしろい」「キモい」といった独断と偏見に基づいた基準で試合中のパンチ・ラインの数をカウントし、その合計数で勝敗を決める。事前エントリー不要。
Tinpot Maniax vol.2(9/24) - TwiPla

そのためパンチラインがバコバコ発生するのですが、バトルを見てて面白すぎて膝から崩れ落ちるという経験ができるのはあの場くらいなのではないかと思います。
私は1on1のバトルに参加して、1回戦ではコスモパワーさんと、2回戦では茶怒さんと当たって延長戦の末負けました。
茶怒さんがラップしたのはこの日が初めてだったみたいなんですが、めっちゃちゃんと韻踏んでるし(私は全く韻が踏めません)、しかもおもしろいし、ものすごい成長曲線で上達していくので途中から「これは…勝てねぇ…」と心のなかで白旗を上げていたのを覚えています。

ワッショイサンバ、無能、樫、マノイのポジムに参加している女性陣4人組で「ポガ(チンポガールズ)(?????)」と呼ばれたり名乗り始めたのもこの頃だったと記憶しています(もう少し早かったかも)。
あと、どんな雰囲気なのかなーと8月にちょろっと遊びに行っていたRAP酒場に9月も遊びに行きまして、初めてバトルにも参加しました。
これ以降RAP酒場のバトルには毎月参加しているのですが、なんかどんどん情けない感じになっているので、今年はもっとちゃんとかませるようになりたいですね…。
 

おもしろいラップやりたい期

10月はイベントを見に行くことが多くて、KOKやUMBの予選とかバトルも何回か見に行きました。
その結果「不要なディスとかせずなんかもっとこうおもしろいラップができるようになりたい」ということを漠然と思い色々模索し始めたのですが、かといって具体的なビジョンもスキルもないので特に何も言えることがなく完全にしょぼい感じになる、という状態がこの頃からずっと続いています。
いい加減どうにかしたいです。
 

Tinpot X-Max

12月16日にTinpot Maniaxクリスマス編である「Tinpot X-Max」が開催されました。
9月からサイファーやら曲作りを経て各人がさらにパワーアップしていて、笑いっぱなしで表情筋が死ぬくらい楽しかったです。
今回は従来のパンチラインカウントに加えてNGワードでの減点制が採用されたのですが、そのシステムを逆手に取った茶怒さんが1on1でも3on3でも優勝し、2連覇と2種目(?)制覇を成し遂げていました。私は一回戦でワッショイサンバさんに負けました。

なんというかもう楽しすぎて記憶が曖昧なのと、あまり内容について語っても野暮かと思うので、ゲストとして来てくださったカクニケンスケさんのツイートをご覧頂くのがわかりやすいかと思います。

 

マザレココンピ

前々から曲やりたい曲やりたいと大きい独り言を言い続けていたんですが、11月の頭くらいにDocManjuさんから「曲をやりましょう!」ということで声をかけていただきました。
ずっと前から音源でやりたいトピックはいくつかあって夏頃からメモ帳にダラダラ書いたりはしていたのですが、一向にまとまらずたまに書いては放置状態の繰り返し。
いよいよちゃんとまとめないかんぞ、ということで着手したのですが、トピックが自分の中で整理しきれていなくてまとまりがなくなってしまったり、ほっとくとすぐ内省的な言葉を使ってしまうのでオイコラという感じで直したり、そもそも言葉と小節の対応関係がわかっていないために小節が数えられず無限に混乱したりして、進捗4割前後から一向に進まないという状態が続いていました。
こういうふうに自分がグダグダしている内に、樫さんの”初期衝動”やワッショイサンバさんの”Meshi-agare”など、周りの人がおもしろい曲をどんどん作ってくので無駄に焦りが募っていたのを覚えています。


最終的に1ヶ月ほどかかりましたがなんとか書き上げ、12月の頭に初めてのレコーディングをしました。
歌詞にもラップにも無限に反省点があるのですが、やってみてわかったこともたくさんありましたし、めちゃくちゃ楽しかったです。

Jabvaraさんからはポガ4人でのリレー曲をいただきまして、おみくじを引いた結果をラップするという内容でやりました。
こっちはソロ曲よりちゃんと韻を踏もうと思って書いたんですが、結果的にただ四文字熟語が大好きな人みたいな歌詞になりました。この曲のレコーディングした日は割と喉が死んでいたんですが、怪我の功名で普段の自分の声とは違うニュアンスが出た気もしますし、ソロ曲に比べてラップもわずかばかりちゃんとできたような気がしますし、ダブルとかフロウでも遊べたので良かったです。

とはいえまだまだ反省点尽くめなので今年はもっとかっこよくて且つ遊びのあるラップができるようになりたいですね。
そしてここからが重要なのですが、上記の2曲は1月1日からフリーダウンロードが開始されたMAZAI RECORDSコンピに収録されています!
DocManjuプロデュースの『MAZACON1』では3曲目で”3+1”が、Jabvaraプロデュースの『Python Code』では7曲目にリレー曲の”random fortunes”を聞くことができます!
どちらのアルバムもビートがめちゃくちゃ格好いいですし、ありえないくらいバラエティに富んでておもしろいので聞いてもらえるとうれしいです。もう一回貼ります。
www.audiomack.com
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長くなりましたが、まさか1年で曲(しかもビートがめっちゃかっこいい!!)を録るところまで来れるとは思っていなかったので、本当に幸運でした。
この歳になっても新しいことを始めることができて、ちょっとずつ上達して、色んな人と知り合って、少しずつですが色々なことが変わったというのは我ながら驚きがあります。
2017年はもっとラップうまくなって、アウトプットを増やして、自分のスタイルみたいなものを見つけていきたいです。
あとライブもやりたいので、実現できるように頑張ります。

というわけで、2017年もよろしくお願いします!!!