ねずみ

先日、諸用があって町田に行きまして、用事が終わったあとせっかくだし中野屋(めちゃんこすばらしいというパフェを出すお店)にでも行こうかなでも1人で行くのもなーと思案していたところ、おばあさんがこちらの方に寄ってきて「おねぇちゃん」と声をかけられまして、道でも聞かれるのかなと思って顔を上げたところ「かわいいのが居る」と妙にニヤニヤした顔で足下の方を指さしたので、その指が指し示す先をたどってみるとそこには小さなネズミ(多分死んでる)がいたという出来事が先日あったんですけれども、こういう時は一体どういうリアクションをとればよかったのか正解が分からなくてずっとひっかかっています。
その時は純粋にあぁ確かにネズミがいるなぁと思って「はぁ(そうですね)」みたいな気の抜けた返事をすることしかできず、そのおばあさんも「はっはっは」みたいな感じで笑いながら去っていってしまったのだけれど、ここはやっぱり若い女性らしく「キャッ」みたいな小さい叫び声の1つくらい上げるべきだったのだろうかとも思うのですが。
しかし残念なことに、ネズミの死体なんてものは実家で飼っている猫がおみやげのように持ち帰ってくるせいで見慣れてしまっているし、これがまだ自分の家とか飲食店だったりしたら「うわぁ」くらいには思うかもしれないのだけれど、まぁ屋外だし町田だしそりゃネズミの一匹くらいいるよなぁと格別驚くべきことにも思えない。
そもそもあのおばあさんは一体どういう意図で私にネズミの存在を伝えたのかもいまいちよくわからなくて。純粋な親切心だとしたらあの笑顔の説明がつかないし、注意喚起が半分と驚かせたいという気持ちも少しあったのかもしれない。だとするとやっぱり地味にでも驚くのが正解だったのかもなぁと思いつつ、今までも「ここではこう振る舞うべきなんだろうな」と思いつつもその通りに振る舞えないことが多かったりしてこれは何なんだろうなぁとか、そもそも目の前にいる人に対して常にきちんと向き合っていればこういう風に後からごにゃごにゃ考えることもないんだろうなぁとかそういう。